肝円索に発生した嚢胞性リンパ管腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Cystic Lymphangioma of the Round Ligament of the Liver in a Child
  • 症例報告 肝円索に発生した嚢胞性リンパ管腫の1例
  • ショウレイ ホウコク カンエンサク ニ ハッセイシタ ノウホウセイ リンパカンシュ ノ 1レイ

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説明

肝円索という極めて稀な部位に発生した嚢胞性リンパ管腫を経験したので報告する.症例は6歳,女児.腹痛のため近医受診し,超音波検査で腹部正中に嚢胞病変が認められ紹介となった.超音波検査,CTおよびMRIで腹部正中に肝縁から臍下部まで連なる長さ10cm,径2.5cmの嚢胞を認めた.解剖学的位置や形態から肝円索に生じた嚢胞と診断し,腹腔鏡下および臍部からの操作で完全摘出を行った.病理学的に嚢胞性リンパ管腫と診断した.検索し得た範囲では肝円索に発生したリンパ管腫はロシア語の報告が1例あるのみで,他の言語での報告は認められず,肝円索リンパ管腫は極めて稀であると考えられた.

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