コンクリート用膨張材に含まれる遊離石灰の高温炭酸化反応

DOI Web Site 参考文献2件 オープンアクセス
  • 樋口 隆行
    デンカ株式会社(〒949-0393新潟県糸魚川市青海2209)
  • 盛岡 実
    デンカ株式会社(〒949-0393新潟県糸魚川市青海2209)
  • 相川 豊
    東京工業大学 物質理工学院(〒152-8552東京都目黒区大岡山2-12-1)
  • 坂井 悦郎
    東京工業大学 物質理工学院(〒152-8552東京都目黒区大岡山2-12-1)

書誌事項

タイトル別名
  • HIGH TEMPERATURE CARBONATION OF LIME IN EXPANSIVE ADDITIVES FOR CONCRETE

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説明

<p>エトリンガイト─石灰複合型膨張材の遊離石灰と、単独合成した遊離石灰の高温炭酸化反応を比較した。膨張材の遊離石灰は処理直後にCO2量が増加したが、その後の炭酸化は緩やかとなった。一方、単独合成した遊離石灰はCO2量が継続的に増加した。膨張材の遊離石灰は緻密な組織を有し、一部が炭酸化しない無水石膏で被覆されていた。このため膨張材表面に露出した遊離石灰のみ反応が進行し、過度な炭酸化が抑制されたと考えられる。遊離石灰の高温炭酸化反応を友澤理論でモデル化し、風化抵抗性や膨張性能の向上に必要な反応率の前後において実測値に近い解析値が得られ、最適な炭酸化処理条件を提案できることが確認された。</p>

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