C-S-H形成過程におけるintermediate phaseの定量およびC<sub>3</sub>S水和反応解析への応用

  • 服部 廉太
    北海道大学 大学院工学院環境循環システム専攻
  • 湊 大輔
    北海道大学 大学院工学研究院環境循環システム部門
  • 後藤 卓
    北海道大学 大学院工学院環境循環システム専攻
  • 名和 豊春
    北海道大学 大学院工学研究院環境循環システム部門

書誌事項

タイトル別名
  • QUANTIFICATION OF AN INTERMEDIATE PHASE DURING HYDRATION OF CEMENT

抄録

本研究ではXRD/Rietveld法および29Si MAS-NMRを併用することで、水和反応過程にC-S-Hの前駆体として存在するintermediate phaseの定量法を提案した。また養生温度を変えることで、C3Sの溶出反応およびシリケートの重合反応における温度による影響を観察した。両者は共に温度依存性を示し、養生温度が高いほど反応率が大きくなる傾向を示した。しかしながら、それらを組み合わせて算出したintermediate phase量の経時変化は養生温度と相関を持たなかった。C3Sの溶出反応とシリケートの重合反応の温度依存性は反応初期においては前者が大きく、反応長期においては同様の傾向を示した。反応初期においてintermediate phase量を保持することが最終的にC3Sの水和反応を促進させる可能性が示唆された。

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参考文献 (11)*注記

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