書誌事項
- タイトル別名
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- Morphological Study on the Female Nose
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説明
従来より, 外鼻形態は人種により特徴が表されるとし, 鼻背, 鼻底の形などの肉眼観察による検討のほか, 鼻指数による分類が行われていた.モンゴロイド系人種は歯の形質からSundadontyとSinodontyに分けられる.フィリピン人女性はSundadontyに, 日本人女性はSinodontyに属している.この異なる集団に属する両者の外鼻形態の比較を三次元モアレトポグラフィにより行った・計測においては, 日本人女性は鼻長, 鼻背長が大きく, フィリピン人女性は鼻幅, 鼻長幅指数が大きかった.鼻背, 鼻屋のモアレ縞の走行から, フィリピン人女性の鼻背の形は凹曲型が多く, 鼻背から頬部への傾斜は, 緩やかである.それに対し日本人女性の鼻背の形は直線型が多く, フィリピン人女性ほど, 鼻背から頬部への傾斜は緩やかではない。また, フィリピン人女性は, 日本人女性にはみられないモアレ縞の走行があり, このモアレ縞から, フィリピン人女性の外鼻には, 鼻根部から鼻背中央付近までの隆起が弱く, 外鼻下方で急激に突出する形態がある.このようにフィリピン人女性と日本人女性では計測学的に違いがあるほか, 形, 特に, 外鼻上方の隆起状態に相違が認められ, フィリピン人女性の鼻は南方系の, 日本人の女性の鼻は北方系の特徴を備えていた.
収録刊行物
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- The Journal of Showa University Dental Society
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The Journal of Showa University Dental Society 12 (4), 348-354, 1992
昭和大学・昭和歯学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204833846784
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- NII論文ID
- 130001921325
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- ISSN
- 21865396
- 0285922X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可