十二指腸球部に嵌入をくり返した胃ポリープの一例
書誌事項
- タイトル別名
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- A CASE OF GASTRIC POLYP REPEATEDLY PROLAPSING INTO THE DUODENAL BULB
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説明
胃ポリープが十二指腸球部に嵌入をくり返した症例を経験したので報告した.症例は57歳, 女性.突然に出現, 消失する悪心, 嘔吐, 腹部膨張感を主訴に来院.胃透視にて前庭部後壁にて山田IV型のポリープを認め, 胃内視鏡検査にて十二指腸球部に嵌入した胃ポリープが胃内に戻る様子を確認しえた.ポリペクトミーを施行し, metaplastic foveolar hyperplasia, Group 2であった.胃内視鏡検査が一般化された今日においては, 本症も散見されるが, なおまれと考えられ, また, 茎部より脱落し大出血をきたす例もみられる.突然発症し, 消失する上腹部症状を訴えた場合, 本症も念頭におき, 早急に胃内視鏡検査, ポリペクトミーを施行する必要があると考えられた.
収録刊行物
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- 昭和医学会雑誌
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昭和医学会雑誌 52 (1), 113-117, 1992
昭和大学学士会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204834306944
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- NII論文ID
- 130001827137
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- ISSN
- 21850976
- 00374342
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可