書誌事項
- タイトル別名
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- HISTOPATHOLOGICAL STUDY OF TRANSPLANTED NASAL MUCOSA IN CASES OF OPERATIVE EAR WITH ADHESIVE OTITIS MEDIA
- コマク ユチャク オ トモナウ ミミ シュジュツ ショウレイ ニ タイスル ハナ ネンマク イショク ブイ ノ ビョウリ ソシキガクテキ ケントウ
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抄録
癒着を伴った真珠腫性中耳炎の新鮮例, 鼓膜の癒着を伴った再手術例に対し, 再癒着を防止するために鼓膜癒着部の中耳粘膜欠損部に下鼻甲介粘膜を移植した.段階手術を行った症例で下鼻甲介粘膜を移植した部位の中耳粘膜組織を光学および電子顕微鏡にて観察した.また移植前の下鼻甲介粘膜, 非癒着部の中耳粘膜と比較し組織形態学的に検討した.段階手術を施行した29例全例に対して第二次手術時に鼻粘膜移植部位の組織を一部採取した.採取組織が極小のため検査できなかった5例を除いた残り24例に対し病理組織学的検査を行なった.その結果, 組織片の表面組織は, 多列線毛円柱上皮12例, 線毛立方上皮3例, 円柱上皮2例, 立方上皮4例, 結合組織3例で24例中21例 (87%) は上皮組織であり, その内15例 (63%) に線毛を認めた.また, 採取した組織に腺組織を含む割合は, 24例中13例 (54%) であつた.検討の結果, 24例中18例 (75%) が変性の程度は様々であるが, 鼻粘膜が生着したと考えられた.また3例は生着し周囲の中耳粘膜に同化したのか, もしくは脱落して周囲の中耳粘膜により修復されたのかを判断するのは困難であり, 残り3例は結合組織であった.再癒着を認めた症例の中耳組織はいずれも結合組織であり, 上皮を認めた症例は全例再癒着は認められなかった.以上より線毛機能を有する下鼻甲介粘膜を移植し生着することは, 線毛による自浄作用や粘膜を通しての正常なガス代謝を促し, 鼓膜腔の含気化を維持でき術後形成鼓膜の再癒着防止に有効であったと考えられた.
収録刊行物
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- 昭和医学会雑誌
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昭和医学会雑誌 63 (2), 211-221, 2003
昭和大学学士会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204835531264
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- NII論文ID
- 130001822159
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- NII書誌ID
- AN00117027
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- ISSN
- 21850976
- 00374342
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- NDL書誌ID
- 026091710
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可