瘻孔を有するCrohn病に対する抗TNF-α製剤 (infliximab) の2使用経験

  • 中尾 健太郎
    昭和大学医学部一般・消化器外科 (第二外科学教室)
  • 角田 明良
    昭和大学医学部一般・消化器外科 (第二外科学教室)
  • 竹中 弘二
    昭和大学医学部一般・消化器外科 (第二外科学教室)
  • 大中 徹
    昭和大学医学部一般・消化器外科 (第二外科学教室)
  • 鈴木 直人
    昭和大学医学部一般・消化器外科 (第二外科学教室)
  • 成田 和広
    昭和大学医学部一般・消化器外科 (第二外科学教室)
  • 神山 剛一
    昭和大学医学部一般・消化器外科 (第二外科学教室)
  • 草野 満夫
    昭和大学医学部一般・消化器外科 (第二外科学教室)
  • 竹内 義明
    昭和大学医学部第二内科学教室
  • 井廻 道夫
    昭和大学医学部第二内科学教室

書誌事項

タイトル別名
  • THE USE OF INFLIXIMAB FOR FISTULA WITH CROHN'S DISEASE: A CASE STUDY
  • 症例報告 瘻孔を有するCrohn病に対する抗TNF-α製剤(infliximab)の2使用経験
  • ショウレイ ホウコク ロウコウ オ ユウスル Crohnビョウ ニ タイスル コウTNF a セイザイ ノ 2 シヨウ ケイケン

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抄録

症例1は25歳女性.平成15年5月急性虫垂炎手術を施行後, 回盲部Crohn病のためドレナージ孔跡に膿瘍・痩孔の形成がみられ, infiximabを使用したところ痩孔は閉鎖した.症例2は38歳, 男性.33歳よりCrohn病痩孔形成等のため3回の腸管切除と人工肛門造設が行われた.平成17年1月傍人工肛門膿瘍を認め, 人工肛門周囲のS状結腸に痩孔を認めた.infliximabを使用し, 痩孔は閉鎖した.6ヶ月後に痩孔再燃しその後infliximabを約2ヶ月おきに使用し軽快している.infliximabは抗サイトカイン療法として注目をあび, Crohn病の画期的な治療法である.しかし痩孔再燃もみられるため, 今後厳重に治療経過を診る必要があると思われた.

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