高齢者慢性膿胸に対するバルーン・カテーテル挿入によるドレナージ管理法の工夫

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  • EVALUATION OF CLINICAL MANAGEMENT FOR CHRONIC EMPYEMA OF THE AGED —INSERTION OF A BALLOON CATHETER—

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高齢者に対する外科治療は, 近年めざましいものがあるが, とくに慢性膿胸ではその基礎疾患や併存疾患に伴って, 呼吸機能低下が著明となった症例にしばしば遭遇することがあり, その治療法選択は慎重でなければならないと考えている.慢性膿胸に対する治療は長期におよぶことが多く, ことに高齢者では手術適応とされず, 持続的なドレナージ状態のまま, 長期入院を余儀なくされる症例もみうけられる.当科ではかかる症例に対して, バルーン・カテーテル挿入によるドレージを行い, 皮膚固定の簡略化とともに, 従来からの胸腔ドレーン留置に起因する疼痛の緩和など, 管理法の工夫によって入院期間の短縮化を計っている.今回, その適応, 挿入方法ならびに管理法などについて報告する.

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