陰茎血管腫の1例

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  • HEMANGIOMA OF THE GLANS PENIS: A CASE REPORT

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説明

症例は41歳男性.3年前より陰茎亀頭部に腫瘤を認め次第に増大してきたため, 当科受診亀頭部背面の環状溝に小豆大の表面平滑な暗赤紫色の腫瘤を認め, 陰茎血管腫と診断.本人の手術希望が強く, 腫瘤切除術を施行.病理組織は静脈性血管腫であった.陰茎に発生する血管系腫瘍は非常にまれな疾患で, 自験例は本邦報告例の32例目, 静脈性血管腫としては2例目に相当した.本症の治療に関してはほとんどの症例で切除術が施行され, 最近では凍結療法・レーザー焼灼なども報告されている.しかしながら, 血管肉腫の報告も本邦で4例あり, 組織診断以外に悪性腫瘍を完全に否定する方法がないことを考えると, 生検を兼ねた腫瘍切除が最も有効な治療法と思われる.

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