上部消化器内視鏡検査で多彩な像を呈した胃癌と胃悪性リンパ腫,重複腫瘍1症例

書誌事項

タイトル別名
  • COEXISTENCE OF ADENOCARCINOMA AND MALIGNANT LYMPHOMA IN THE STOMACH SHOWING VARIOUS IMAGES ON GASTROINTESTINAL ENDOSCOPY
  • 症例報告 上部消化器内視鏡検査で多彩な像を呈した胃癌と胃悪性リンパ腫,重複腫瘍1症例
  • ショウレイ ホウコク ジョウブ ショウカキ ナイシキョウ ケンサ デ タサイ ナ ゾウ オ テイシタ イガン ト イ アクセイ リンパ シュ チョウフク シュヨウ 1 ショウレイ

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抄録

症例は86歳女性.主訴は嘔吐.上部消化管内視鏡検査で,胃体下部大弯側と胃底部大弯側に周堤をともなう潰瘍性病変を認め,さらに胃体中部小弯側に平坦隆起型病変を認めた.生検結果で胃体小弯部の病変からGroup5の低分化型腺癌を指摘.胃体下部,胃底部大弯側からの生検結果は壊死組織の評価であった.同時性多発胃癌(多発進行胃癌と早期胃癌)と診断し,胃全摘術を施行した.病理組織診断では,胃体中部小弯病変はType 0-IIa + IIcの早期胃癌の診断で,胃体下部と胃底部大弯側病変は胃悪性リンパ腫の診断であった.術前胃悪性リンパ腫の診断はできなかったが,非常に稀である早期胃癌と胃悪性リンパ腫の合併の1例を経験した.

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