急性出血性胆嚢炎の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF ACUTE HEMORRHAGIC CHOLECYSTITIS
公開日
2009
DOI
  • 10.3919/jjsa.70.2776
公開者
日本臨床外科学会

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説明

症例は42歳,女性.黒色便,右季肋部痛を主訴に来院した.来院時,肝機能障害と貧血を認め,上部内視鏡検査では出血所見は認めなかった.腹部US,単純CT,MRIでは胆嚢は緊満腫大し内部には血腫の存在が疑われた.以上より出血性胆嚢炎と診断した.保存療法で改善したため,1週間後に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.摘出胆嚢内に結石はなく,胆嚢底部,体部に軽度の壁肥厚を認めた.胆嚢頸部に出血源と思われる潰瘍を1箇所認めた.病理組織学的所見では潰瘍部は出血,全層性の線維化を認め,悪性所見や仮性動脈瘤は認めず,急性出血性無石胆嚢炎と診断した.5カ月経過後も胆道出血の再発はない.消化管出血の症例では,胆道出血も念頭において精査する必要がある.

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