肺腫瘍切除術後に発生した胸壁デスモイド腫瘍の1例

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タイトル別名
  • A CASE OF A DESMOID TUMOR OF THE CHEST WALL DEVELOPED AFTER THE RESECTION OF A PULMONARY TUMOR

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症例は20代,男性.2005年に絨毛癌と診断された.多発肝転移,多発肺転移,後腹膜リンパ節腫大を認めており化学療法施行となった.化学療法後に多発肝転移は消失,多発肺転移と後腹膜リンパ節腫大が残存しており2006年4月に肺部分切除術と胸膜癒着術・右肺瘻閉鎖術,2006年6月に後腹膜リンパ節郭清術を施行した.術後は無再発で経過観察されていたが,2008年2月胸部レントゲン・胸部CTで右胸壁腫瘍を指摘された.絨毛癌の転移性胸壁腫瘍を疑い2008年5月に腫瘍摘出術を施行した.腫瘍は白色充実性の腫瘍で,組織学的検査では絨毛癌の転移所見は無く,胸壁デスモイド腫瘍と診断された.切除断端は一部陽性であった.デスモイド腫瘍の好発部位は腹部で胸壁発生は稀である.高率に局所再発を認める腫瘍であり,再発予防に放射線療法を予定している.

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