乳腺原発large cell neuroendocrine carcinomaの1例

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タイトル別名
  • A CASE OF LARGE CELL NEUROENDOCRINE CARCINOMA ORIGINATING FROM THE BREAST

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抄録

症例は子宮体癌の精査中に,右乳房に腫瘤を指摘された57歳の女性.CTで同時性多発肝転移が認められた.当科に紹介となり右乳腺部分切除術が施行された.病理組織所見で腫瘍細胞が大型で核異型が目立ち,また,免疫染色で神経内分泌学的マーカーが陽性であったことからLarge cell neuroendocrine carcinoma(LCNEC)と診断された.当初,肝転移は子宮体癌由来と判断されていたが,子宮体癌に対して子宮全摘・両側付属器切除術施行が施行された後に子宮体癌の術後病期がstageIbと診断されたため,肝転移は子宮体癌からよりも乳腺のLCNECからの転移の可能性が高いと判断された.当科に転科し,化学療法施行が行われたが,乳腺手術から約10カ月後に永眠された.LCNECは,本邦での報告は少ないため,症例を蓄積し,治療成績や予後に関して検討する必要があると考えられた.

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