急速増大した乳腺原発poorly differentiated/small cell carcinomaの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Rapidly Grown, Poorly Differentiated/Small Cell Carcinoma of the Breast
  • 症例 急速増大した乳腺原発poorly differentiated/small cell carcinomaの1例
  • ショウレイ キュウソク ゾウダイ シタ ニュウセン ゲンパツ poorly differentiated/small cell carcinoma ノ 1レイ

この論文をさがす

説明

症例は43歳女性で左乳房腫瘤を主訴に受診した.1カ月前の乳癌検診で異常はなかった.初診時,マンモグラフィと超音波検査で左乳房C領域に30×22mm大の腫瘤を認め,針生検で浸潤性乳癌と診断した.初診から手術までの1カ月で腫瘍は40×40mmに増大した.原発性乳癌の術前診断で,胸筋温存乳房切除 + センチネルリンパ節生検を施行した.術後病理組織検査,免疫組織染色所見で乳腺原発poorly differentiated/small cell carcinoma (P-SMCC)と診断した.術後は乳癌に準じてFEC-DTXの補助化学療法を各4コース行い,現在,術後21カ月で再発を認めていない.乳腺原発P-SMCCの報告例は本邦,海外ともに稀で予後不良とされる.本症例は1カ月で40×40mmと急速増大しており乳腺原発P-SMCCは急速に進行する可能性が示唆され,今後も厳重に経過観察する必要がある.

収録刊行物

参考文献 (7)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ