書誌事項
- タイトル別名
-
- A Case Report of Hepatocellular Carcinoma Associated with Gastric Cancer in a Young Patient with Myotonic Dystrophy
- 症例 筋強直性ジストロフィー症に併存した肝細胞癌と胃癌の重複癌(32歳)の1例
- ショウレイ キン ゴウチョクセイ ジストロフィーショウ ニ ヘイソン シタ カン サイボウ ガン ト イガン ノ チョウフクガン(32サイ)ノ 1レイ
この論文をさがす
抄録
症例は32歳の女性.右側腹部痛を主訴に当院を受診した.腹部CT検査で肝右葉に12cmの腫瘍を認め入院となった.上部消化管内視鏡で,胃体上部大弯に0-IIa病変を認め,生検でtub2-por1であった.HBs-AgおよびHCV-Abは陰性であった.既往歴に軽度の発達障害を認めた.肝細胞癌と早期胃癌の合併と診断し,肝切除を先行する方針とした.全身麻酔下に開腹・右開胸による肝右葉切除を施行した.術後,筋弛緩が遷延し自発呼吸が回復せずに人工呼吸器管理を要した.この際,神経内科にてミオトニア現象を確認され,問診で伯父と母に家族歴がみられたため筋強直性ジストロフィー症(MD)と診断された.術後2日目に人工呼吸器から離脱した.胃癌に対しては内視鏡的粘膜下層剥離術を行い,完全切除しえた.術後12カ月経過した現在も無再発生存中である.MDと悪性腫瘍の合併は稀ではあるが,周術期管理に注意を要する.
収録刊行物
-
- 日本臨床外科学会雑誌
-
日本臨床外科学会雑誌 75 (10), 2909-2916, 2014
日本臨床外科学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204851270912
-
- NII論文ID
- 130005068278
-
- NII書誌ID
- AA11189709
-
- ISSN
- 18825133
- 13452843
-
- NDL書誌ID
- 030762422
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可