肋間動脈瘤破裂により血胸をきたした神経線維腫症1型の1例

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タイトル別名
  • A CASE OF NEUROFIBROMATOSIS TYPE 1 WITH AN ANEURYSM OF THE INTERCOSTAL ARTERY WHICH RUPTURED WITH RESULTANT HEMOTHORAX

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抄録

症例は70歳,男性.突然の背部痛を自覚した後,意識消失したため,当院へ搬送された.胸部CTで右血性胸水貯留と,右第10肋間の傍脊椎付近に不整な血管構造を認め,その部位からの出血が疑われた.来院後,ショック状態となり,診断,治療目的に血管造影を施行した.右第10肋間動脈瘤破裂による血胸の診断で,transcatheter arterial embolization(TAE)を施行し,止血が得られた.神経線維腫症1型(NF1)は血管病変を合併することがあり,動脈瘤破裂により血胸をきたす症例が報告されている.簡単な問診や視診により診断が可能であり,原因不明の血胸に対しては,NF1による動脈瘤破裂も念頭に置く必要がある.

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