絞扼性イレウスを合併した複合型食道裂孔ヘルニアの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Complicated Esophageal Hiatal Hernia with Strangulated Ileus
  • 症例 絞扼性イレウスを合併した複合型食道裂孔ヘルニアの1例
  • ショウレイ コウヤクセイ イレウス オ ガッペイ シタ フクゴウガタ ショクドウレツコウ ヘルニア ノ 1レイ

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説明

症例は84歳,女性.嘔吐,心窩部痛を主訴に来院した.胸部X線検査・造影CT検査の所見より,胃・小腸・横行結腸の一部が脱出した複合型(IV型)食道裂孔ヘルニアを認めた.脱出した小腸の拡張を認め,拡張腸管の造影効果が不良であったため,食道裂孔ヘルニア嵌頓による絞扼性イレウスの疑いで緊急手術を施行した.手術所見では食道裂孔ヘルニアの他に横行結腸間膜のヘルニアを認め,同部位に嵌頓した腸管が絞扼し,壊死をきたしていた.壊死した小腸は部分切除した.食道裂孔ヘルニアは内容物を腹腔内へ還納し,食道裂孔を縫縮閉鎖し食道へ固定した.術後に逆流は軽度認めたが,通過障害は認めず軽快退院となった.食道裂孔ヘルニアに内ヘルニアを合併した稀な症例を経験したので報告する.

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