Bevacizumab併用化学療法施行中腸管ステント留置後結腸穿孔を認めた1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Colonic Perforation after Colonic Stent Placement for Sigmoid Colon Cancer during Bevacizumab Combination Chemotherapy
  • 症例 Bevacizumab併用化学療法施行中腸管ステント留置後結腸穿孔を認めた1例
  • ショウレイ Bevacizumab ヘイヨウ カガク リョウホウ シコウ チュウ チョウカン ステント リュウチ ゴ ケッチョウ センコウ オ ミトメタ 1レイ

この論文をさがす

抄録

症例:58歳,男性.現病歴:進行S状結腸癌・多発肝転移にてbevacizumab併用化学療法を施行していた.S状結腸癌より口側に狭窄を認めイレウス症状を呈したため,最終投薬日より13日後,腸管ステント留置.留置後7日目に下腹部痛を認め軽快しないために搬入.経過:腹部CT検査にて,腹腔内遊離ガスと少量の腹水およびステント留置の腸管壁に壁肥厚を認めたために腸管ステントによる穿孔と診断し,同日,緊急開腹手術を施行.手術所見:腹腔内には多量の便汁を認め,腸管ステントの口側に穿孔部を認めた.腸管ステントと狭窄部を含む腸管を合併切除しHartmann手術とした.考察:切除不能な悪性腫瘍による大腸狭窄に対して,近年,狭窄部に対するステント留置術の有効性が報告されている.しかし,bevacizumab併用化学療法中に腸管ステントの留置は,腸管穿孔の危険を増大させる可能性があり,慎重に検討する必要がある.

収録刊行物

参考文献 (4)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ