消化管出血を繰り返した小腸と胃の悪性末梢神経鞘腫の1例

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タイトル別名
  • A case of repeated gastrointestinal bleeding from a malignant peripheral nerve sheath tumor of gastrointestinal tract
  • 症例 消化管出血を繰り返した小腸と胃の悪性末梢神経鞘腫の1例
  • ショウレイ ショウカカン シュッケツ オ クリカエシタ ショウチョウ ト イ ノ アクセイ マッショウ シンケイ サヤ シュ ノ 1レイ

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抄録

症例は59歳,女性,神経線維腫症1型患者.2009年5月,半年で径10cmに増大した頭部,左肩の腫瘤切除,病理診断はmalignant peripheral nerve sheath tumor(以下MPNST).2010年4月貧血出現しCT,PETで小腸および左肺舌区に腫瘤を認めた.胃に径1cmの腫瘤指摘も生検陰性,小腸部分切除施行し病理診断はMPNST.退院2週後に貧血進行,胃腫瘤の増大と出血を認め胃局所切除,4週後左肺舌区切除,病理診断は共にMPNST.4週後肺塞栓症で入院,小腸,腹膜,皮下等に多発腫瘤を認めた.閉塞性イレウスと貧血出現,小腸部分切除施行し同病理診断.退院翌日意識障害と左片麻痺出現,多発脳転移を認め入院,永眠された.<BR>MPNSTは末梢神経由来肉腫で約0.001%の発生頻度と稀な疾患であり,消化管に生じたものは本邦では文献上15例に留まる.文献的考察を加え報告する.

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参考文献 (28)*注記

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