右中下葉・瘻管切除を施行した低肺機能の成人先天性食道気管支瘻の1例

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タイトル別名
  • A case of congential esophagobronchial fistula in an adult with impaired pulmonary function who was treated using fistulectomy and right middle and lower lobectomy
  • 症例 右中下葉・瘻管切除を施行した低肺機能の成人先天性食道気管支瘻の1例
  • ショウレイ ミギ チュウ カ ヨウ ・ ロウカン セツジョ オ シコウ シタ テイハイ キノウ ノ セイジン センテンセイ ショクドウ キカンシロウ ノ 1レイ

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説明

低肺機能を有する成人の先天性食道気管支瘻に対して右中下葉切除,瘻管切除を行い,術後良好に経過した症例を経験したので報告する.症例は67歳,女性.既往歴に結核感染に伴う脊椎カリエスがあった.20年以上前から食事摂取時の咳嗽を認め,64歳頃から症状の増悪を認めるようになった.前医の上部消化管内視鏡検査で食道気管支瘻を指摘され,加療目的に当科紹介となった.内視鏡治療を行うも奏効せず,症状が継続するため手術加療の方針とし,右中下葉切除,瘻管切除術を施行した.術後経過は良好で第16病日に退院となった.術前に閉塞性呼吸機能障害を認めていたが,肺換気血流シンチより耐術可能と判断し,安全に手術遂行可能であった.本症例は瘻管周囲の炎症,リンパ節癒着は軽度であり,組織学的にも瘻管に扁平上皮と線毛上皮の移行像を認めることから先天性食道気管支瘻(Braimbridge I型)と考えられた.

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参考文献 (17)*注記

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