回腸原発脱分化型脂肪肉腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of primary dedifferentiated liposarcoma of the ileum
  • 症例 回腸原発脱分化型脂肪肉腫の1例
  • ショウレイ カイチョウ ゲンパツ ダツブンカガタ シボウ ニクシュ ノ 1レイ

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抄録

症例は80歳,女性.2008年7月不眠症にて近医通院中,スクリーニングにて腹部超音波検査施行され,骨盤内に10cm大の腫瘤を認め,当科紹介となった.腹部CT検査にて,右下腹部骨盤内に長径10cm大の内部不均一な充実性成分と脂肪濃度を含む腫瘤を認め,この背側に長径が15cm大のほとんどが脂肪濃度である腫瘤を認めた.骨盤内脂肪肉腫が疑われ,手術を施行した.回腸末端から30cmと55cmの回腸に,それぞれ12×10cm,18×13cmの弾性軟,黄色調,表面平滑な腫瘤を認め,腫瘍はほぼ腸間膜対側に位置し,回腸との境界は不明瞭であった.回腸腸管壁原発であると考えられ,回腸部分切除術を施行した.病理組織学的診断は脱分化型脂肪肉腫と診断された.腸管原発の脱分化型脂肪肉腫は非常に稀であり,若干の文献的考察を加え報告する.

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参考文献 (14)*注記

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