腫瘍内に16cm大の血腫を形成した神経線維腫症1型の1例

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タイトル別名
  • A Case of a Giant Hematoma due to Neurofibromatosis
  • 症例 腫瘍内に16cm大の血腫を形成した神経線維腫症1型の1例
  • ショウレイ シュヨウ ナイ ニ 16cm ダイ ノ ケッシュ オ ケイセイ シタ シンケイ センイ シュショウ 1ガタ ノ 1レイ

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抄録

今回われわれは,神経線維腫により発症した巨大血腫の1例を経験したので報告する.症例は73歳の女性.既往歴として70歳時,発作性心房細動に対しアブレーション後,抗凝固薬の内服を継続していた.トイレ時に左臀部にピンポン玉大の腫瘤に気付き,急速に増大する臀部腫瘤のために救急搬送された.左臀部には16×14cmの自発痛を伴う巨大な皮下血腫が存在し,全身には粟粒小豆大の神経線維腫,色素斑(カフェオレ斑)が認められた.身体所見より神経線維腫症1型と診断した.抗凝固薬を内服しており,貧血の進行も認めたため内服を中止し,輸血および血腫圧迫を行いながら待機的手術を行う方針とした.入院5日目,血腫および腫瘍摘出術を施行した.今回の出血の原因としては,抗凝固薬と神経線維腫の易出血性によるものが考えられた.

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