胃切除術後の周術期に発生した胃空腸吻合部腸重積の1例

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タイトル別名
  • A CASE OF INTUSSUSCEPTION OF THE GASTROJEJUNOSTOMY OCCURRED IN A PERIOPERATIVE PERIOD AFTER GASTRECTOMY

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説明

症例は50歳台女性.検診の胃透視で異常を指摘され胃内視鏡検査を行ったところ,前庭部にIIc病変が認められた.早期胃癌の診断で幽門側胃切除術施行.再建は自動縫合器によるRoux-Y法を行った.第4病日の夜に嘔吐があり,翌日の腹部レントゲンで残胃の著明な拡張が見られたため胃管を挿入.第6病日に透視検査を行ったが造影剤は残胃に停滞し吻合部を通過しなかった.吻合部狭窄と判断し胃管留置にて経過をみたが連日多量の排液が続いた.第12病日に再度透視検査を行ったところ,吻合部で腸重積と思われる所見を認め,第14病日に再手術施行.吻合部の空腸盲端が残胃内に入り込んでいた.周囲の胃および小腸壁は炎症性に硬化しており,腸重積は全く解除できなかったため,吻合部全体を切除の上,再建をやり直した.胃切除後の腸重積は非常に稀であり,これまでの報告例とともに考察を加えて報告する.

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