成人の横隔膜弛緩症に伴う胃軸捻症の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF MESENTEROAXIAL GASTRIC VOLVULUS IN AN ADULT

この論文をさがす

説明

症例は34歳,女性.主訴は心窩部痛,嘔吐,腹部膨満感.幼少時より横隔膜挙上を指摘されていた.平成3年,心窩部痛,嘔吐にて入院,経鼻胃管にて症状は改善し退院となった.しかし退院後も度々食後の腹痛は続いていた.平成9年11月,いつもより多量の昼食を摂取した後,急激な心窩部痛,筋性防御,嘔吐,腹部膨満感が発現し,受診した.腹部単純X線写真にて,胃の著明な拡張を認めた.上部消化管造影では,食道胃接合部の尾側腹側への偏位と胃の倒立像を認め,間膜軸性の胃軸捻症と診断した.経鼻胃管による減圧後,胃は自然整復し,症状は消失した.内視鏡下経皮的胃瘻造設により胃固定術を行った.現在まで軸捻の再発はなく,経過良好である.

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (12)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ