大腸癌手術における一時的ループイレオストミーの造設と閉鎖についての検討

  • 濱田 朋倫
    独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター外科
  • 内藤 春彦
    独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター外科
  • 篠原 敏樹
    独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター外科
  • 前田 好章
    独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター外科

書誌事項

タイトル別名
  • Construction and Closure of Loop Ileostomy for Temporary Fecal Diversion in Colorectal Cancer Operations

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説明

目的: 大腸癌手術における一時的ループイレオストミーの安全性について検討した.方法: 1995∼2007年にループイレオストミーを造設,閉鎖した39例を対象とした.結果: covering stomaとして造設したものが20例,縫合不全後に造設したものが19例であった.ロッドを使用せず丸く高いストーマを造設した.ストーマ径は平均縦30mm横30mm高さ26mmであった.造設後ストーマ周囲皮膚障害が3例,ストーマの潰瘍が2例,イレウスが2例発生したが,ストーマの脱落,脱出,ヘルニア,ハイアウトプットストーマはなかった.ストーマの閉鎖法は機能的端々吻合が24例,手縫い端々吻合が15例であった.手縫い群で5例の吻合部小腸閉塞と,再手術を要した縫合不全が1例に発生した.結語: 大腸癌手術における一時的ループイレオストミーの造設と閉鎖は,重篤な合併症も少なく安全な手技であった.機能的端々吻合は,閉鎖後の小腸閉塞が無く安全であった.<br>

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参考文献 (10)*注記

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