十二指腸乳頭部近傍の穿孔に対する外科的治療方針

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タイトル別名
  • Surgical Treatment Protocol for Duodenal Perforation Near the Papilla
  • 臨床経験 十二指腸乳頭部近傍の穿孔に対する外科的治療方針
  • リンショウ ケイケン ジュウニシチョウ ニュウトウブ キンボウ ノ センコウ ニ タイスル ゲカテキ チリョウ ホウシン

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抄録

はじめに:十二指腸乳頭部近傍穿孔に対する明確な治療方針や標準術式は未だ定まっていない.十二指腸乳頭部近傍穿孔症例の手術成績から適切な治療方針について検討を行った.対象・方法:2008年1月~2015年12月までに当科で十二指腸乳頭部近傍穿孔に対して手術施行した8例を対象とし,発症から手術までの時間と術中炎症・汚染度,術後短期成績との関係について検討した.結果:発症から手術までの時間は平均16.1時間で手術までの時間が長いほど炎症・汚染が進んでいる傾向を認めた.Clavien-Dindo IIIb以上の合併症は3例に認めたが,炎症・汚染が軽度の症例では認めなかった.在院死亡は認めなかった.結論:十二指腸乳頭部近傍穿孔では炎症・汚染が軽度であれば単純縫合閉鎖術のみで手術成績は良好であり,早期に手術を視野に入れた加療を行うべきである.

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