11年間で腹腔内に3回再発切除した胸膜外悪性孤立性線維性腫瘍の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Recurrent Malignant Extrapleural Solitary Fibrous Tumor in the Abdominal Cavity Operated Upon for Recurrent Tumor Three Times over a Period of 11 Years
  • 症例 11年間で腹腔内に3回再発切除した胸膜外悪性孤立性線維性腫瘍の1例
  • ショウレイ 11ネンカン デ フクコウ ナイ ニ 3カイ サイハツ セツジョ シタ キョウマク ガイ アクセイ コリツセイ センイセイ シュヨウ ノ 1レイ

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説明

われわれは,腹腔内に発生した巨大胸膜外悪性孤立性線維性腫瘍(solitary fibrous tumor,以下SFT)を摘出後,11年間に3回再発し摘出術を施行した症例を経験したので報告する.症例は87歳の女性.77歳,80歳,83歳時に腹膜腫瘍で摘出術を施行,いずれも病理組織診断でSFTであった.87歳には腹部膨満感を訴え,CTで骨盤腔から上腹部を占拠する巨大腫瘍と両側内腸骨,下腹壁動脈からの栄養血管を認めた.SFTの3度目の再発と診断し摘出術を施行した.標本は29×27×9cm,1,900gで,4/10HPF以上の核分裂像,出血壊死を伴う病理組織所見であった.免疫組織学検査ではCD34,STAT6,Bcl-2,MIB-1が陽性でSFTと診断した.いずれも悪性度を有し再発しているが,遠隔転移がなく,腹腔内にのみ再発し,過去3回の手術で遺残なく切除されているため,長期生存していると考える.

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参考文献 (16)*注記

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