腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術後に発症した会陰ヘルニアの1例

  • 谷口 竜太
    九州労災病院門司メディカルセンター外科
  • 松村 勝
    九州労災病院門司メディカルセンター外科
  • 楠田 慎一
    九州労災病院門司メディカルセンター外科
  • 坂本 吉隆
    九州労災病院門司メディカルセンター外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Perineal Hernia Occurring after Laparoscopic Abdominoperineal Resection
  • 症例 腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術後に発症した会陰ヘルニアの1例
  • ショウレイ フククウキョウ シタハラ エインシキ チョクチョウ セツダン ジュツゴ ニ ハッショウ シタ エイン ヘルニア ノ 1レイ

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抄録

症例は90歳,男性.下部直腸癌に対して腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術を施行した.最終病期はpT2,N0,H0,P0,M0のfstage IIであった.合併症なく経過し,術後18日目に退院した.外来で経過観察中,術後半年が経過した頃より会陰部の膨隆を自覚された.長時間の歩行によって不快感を伴う疼痛が出現したため,骨盤MRIを施行した.骨盤底部から会陰皮下に脱出する小腸を認め,続発性会陰ヘルニアと診断し,経会陰アプローチでComposix meshを用いた修復術を施行した.現在術後6カ月経過しているが,再発は認めていない.続発性会陰ヘルニアは稀な疾患であり,本邦では会議録を除くと23例の報告がされている.自験例も含め臨床的特徴について報告する.

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参考文献 (5)*注記

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