難治性腹膜透析カテーテル閉塞に対する腹腔鏡下閉塞解除術の経験

書誌事項

タイトル別名
  • Laparoscopic Lysis of Obstruction of a Peritoneal Dialysis Catheter
  • 臨床経験 難治性腹膜透析カテーテル閉塞に対する腹腔鏡下閉塞解除術の経験
  • リンショウ ケイケン ナンチセイ フクマク トウセキ カテーテル ヘイソク ニ タイスル フククウキョウ カ ヘイソク カイジョジュツ ノ ケイケン

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抄録

腹膜透析カテーテル閉塞は腹膜透析患者において高頻度に遭遇しうる合併症であり,難治性の場合は再造設や血液透析の導入が行われる.難治性のカテーテル閉塞に対する審査腹腔鏡の有用性を報告する.〈対象〉2014年1月より2015年6月までに腹膜透析カテーテル閉塞に対し当院で腹腔鏡下に閉塞解除・腹壁固定を施行した5例(平均年齢56歳,男性4人).〈結果〉閉塞の原因は大網および腸間膜の巻絡が各4例,1例であった.平均手術時間は55分(36-103分),術後平均2日(1-3日)で腹膜透析が再開可能であった.1例に再閉塞を認めたが,大網の巻絡が原因で,再度腹腔鏡下に対処可能であった.〈結論〉難治性の腹膜透析カテーテル閉塞に対する審査腹腔鏡ならびに閉塞解除・腹壁固定術は,再造設や血液透析導入を回避でき,患者QOLが維持可能な有効な治療手技と考えられた.

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