神経線維腫症1型に合併した悪性末梢神経鞘腫瘍肺転移の1例

  • 城所 嘉輝
    国立病院機構米子医療センター胸部血管外科 鳥取大学医学部器官制御外科学講座胸部外科学分野
  • 鈴木 喜雅
    国立病院機構米子医療センター胸部血管外科
  • 門永 太一
    国立病院機構米子医療センター胸部血管外科
  • 吉田 春彦
    国立病院機構米子医療センター病理診断科
  • 中村 廣繁
    鳥取大学医学部器官制御外科学講座胸部外科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Pulmonary Metastasis of Malignant Nerve Sheath Tumor with Neurofibromatosis Type 1
  • 症例 神経線維腫症1型に合併した悪性末梢神経鞘腫瘍肺転移の1例
  • ショウレイ シンケイ センイ シュショウ 1ガタ ニ ガッペイ シタ アクセイ マッショウ シンケイ サヤ シュヨウ ハイ テンイ ノ 1レイ

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抄録

症例は79歳,女性.数十年前に神経線維腫症1型を指摘.左大腿部の悪性末梢神経鞘腫瘍(malignant peripheral nerve sheath tumor:MPNST)に対して整形外科で広範切除後,66Gyの照射を施行.術後6カ月の胸部X線で左上肺野に2cm大の結節を指摘され,胸部CTでは左上葉S1+2に17×14mmの充実性結節を認めた.局所再発は認めず,孤立性の左転移性肺腫瘍が疑われ,胸腔鏡下肺部分切除を施行した.腫瘍は葉間胸膜から下葉へ浸潤しており,S1+2およびS6を部分切除した.病理組織検査よりMPNSTの肺転移と診断したが,補助療法は行わなかった.術後2カ月で左肺および胸壁に再発を認め,緩和治療として疼痛コントロール等を行ったが,病状が進行し,肺切除後約4カ月で永眠した.

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参考文献 (8)*注記

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