自殺企図者への対応

書誌事項

タイトル別名
  • Care for Suicide Attempters : A Report from the Strategic Research for Suicide Prevention, ACTION-J
  • 自殺企図者への対応 : 自殺対策のための戦略研究・ACTION-Jから得られた知見
  • ジサツ キトシャ エ ノ タイオウ : ジサツ タイサク ノ タメ ノ センリャク ケンキュウ ・ ACTION-J カラ エラレタ チケン
  • —自殺対策のための戦略研究・ACTION-Jから得られた知見—

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説明

<p>自殺未遂は最も強い自殺の危険因子であり, 未遂者の自殺再企図防止が自殺予防対策の主要課題とされ, その方略開発が長く国際的な課題であった. そのような中, わが国で実施された自殺対策のための戦略研究・ACTION-Jが, 世界的に初めて科学的根拠性をもってその方略を提示した. ACTION-Jは, 精神科と救命救急センターが連携する17病院群で実施され, 自殺企図で搬送された914名の未遂者を対象に, 試験介入群に構造化されたケース・マネージメント介入が実施された. その結果, 試験介入群では一定期間, 自殺再企図の発生割合が低減し, 介入の実効性に優れていることが示された. 戦略研究の成果活用の必要性はすでに自殺総合対策大綱に言及されており, ケース・マネージメントを実施する人材の養成研修が試行され, 厚生労働省の医療事業化へと進展している. 今後はこのACTION-J介入モデルの一般医療への普及が課題である.</p>

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 56 (8), 801-805, 2016

    一般社団法人 日本心身医学会

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