書誌事項
- タイトル別名
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- Comparison of DSM-Ⅳ Diagnostic Criteria and DSM-5 Diagnostic Criteria on the Diagnosis of Eating Disorders
- 摂食障害の診断について : DSM-Ⅳ診断基準とDSM-5診断基準の比較
- セッショク ショウガイ ノ シンダン ニ ツイテ : DSM-Ⅳ シンダン キジュン ト DSM-5 シンダン キジュン ノ ヒカク
- —DSM-Ⅳ診断基準とDSM-5診断基準の比較—
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説明
食行動異常のため受診した患者を対象に, DSM-Ⅳ診断基準とDSM-5診断基準を用いて摂食障害の診断を行い, 以下の点が明らかとなった. DSM-Ⅳ診断基準で, 摂食障害全体の37.1%を占めた特定不能の摂食障害は, DSM-5診断基準では, 8.4%と著しく減少した. DSM-5の過食性障害 (BED) の診断基準を満たす症例が251例の摂食障害患者中70例 (27.9%) 存在した. BEDは神経性過食症非排出型 (BN-NP) との鑑別診断が容易でない. 非排出行動の判定基準を明確にし, 判定方法を確立する必要がある. DSM-5ではbinge eatingを過食と訳しているが, 患者の訴える「過食」は, さまざまな食行動を含み, BEDの診断基準に合致しない場合があるので, 慎重な問診を必要とする. DSM-5で使用されているBEDの訳「過食性障害」と, binge eatingの訳「過食」の問題点について考察した.
収録刊行物
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- 心身医学
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心身医学 56 (4), 361-368, 2016
一般社団法人 日本心身医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204881370240
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- NII論文ID
- 130005141984
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- NII書誌ID
- AN00121636
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- ISSN
- 21895996
- 03850307
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- NDL書誌ID
- 027211125
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可