成人型アトピー性皮膚炎の心身医学的研究(第2報) : 末梢血好酸球数, IgE, LDH値と心理指標の検討

書誌事項

タイトル別名
  • A Psychosomatic Study on Adult Patients with Atopic Dermatitis(2nd Report) : An evaluation on relationship among eosinophils, IgE, LDH values, and psychological indices
  • セイジンガタ アトピーセイ ヒフエン ノ シンシン イガクテキ ケンキュウ ダ

この論文をさがす

説明

成人型アトピー性皮膚炎(AD)患者48例について, その末梢血好酸球数(Eo), 血清immunogloblin E値(IgE), 血清lactate dehydrogenase値(LDH)がADの重症度および経過で違いがあるかどうかを検討した。さらに, 心理指標とEo, IgE, LDH値との相関およびEo, IgE, LDH値間の相関関係についても検討した。対象全体におけるEo, IgE, LDH値の各平均値はいずれも高値を示したが, 特にIgEは4,285±4.1IU/ml(基準値165IU/ml以下)と著明に上昇していた。重症度別に軽症・中等症・重症の3群に分けて1要因の分散分析を行い比較した。その結果, IgE・LDHでは重症群が有意に高値を示した(p=0.004,p=0.036)。また, IgEと日大版CMIの複数の項目との間に負の相関を認めた。LDHではTEGのAとの間で負の相関を認めた(r=0.414,p=0.007), およびEoとLDH値間(r=0.374,p=0.002)にそれぞれ有意な正の相関を認めた。

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 37 (7), 503-509, 1997

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (24)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ