摂食障害に対する医療現場の実情と今後望まれる治療システム(摂食障害に対する治療の最近の進歩)(第37回日本心身医学会総会)

書誌事項

タイトル別名
  • Report on the Present Medical System for the Treatment of Eating Disorders in Japan and How it can be Improved(Recent Progress in the Treatment of Eating Disorders)
  • 摂食障害に対する医療現場の実情と今後望まれる治療システム
  • セッショク ショウガイ ニ タイスル イリョウ ゲンバ ノ ジツジョウ ト コ

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抄録

摂食障害は増加しているが、それに対応する医療側の治療システムは遅れている。そこで本邦における医療現場の実情を知り、今後の対策を検討する目的で日本総合病院精神医学会の会員にアンケート調査を行い、444名より回答を得た。摂食障害はネガティブなイメージがかなり強く、治療に積極的にかかわるとの回答は、21%にすぎなかった。今後は診療報酬その他、行政の対応も望まれる。また個々の施設では、チーム医療が重要である。治療施設も拡大する必要があり、専門施設も望まれる。卒後研修の充実は重要であり、一般医への啓蒙も必要である。家族療法、集団療法、自助グループなどの発展が望まれる。学校や保健所への啓蒙も課題である。

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 37 (1), 29-34, 1996

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (3)*注記

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