Parental Bonding Instrumentと家族関係調査票を用いた摂食障害患者の家族関係についての検討

書誌事項

タイトル別名
  • Family Relationships of Patients' with Eating Disorder examined by Parental Bonding Instrument and Family Relationships Inventory
  • Parental Bonding Instrument ト カゾク カンケイ

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抄録

摂食障害の家族関係を明らかにするために, Parental Bonding Instrument(PBI)を摂食障害患者21名(ED群)とコントロール群の短大生21名に, 家族関係調査票(FRI)をおのおの両親に施行し両群の比較検定を行った.またED群では, 主治医からみた親の子どもに対する養育態度に関する評価を加え検討を行った.さらにED群を, 神経性無食欲症候群(AN群)と神経性大食症群(BN群)に分け, 比較検討も行った.その結果, 両親を中心とした家族関係のうち両親間の力関係において, AN群では父親が優位, BN群では母親が優位であると, 両親ともに評価した.ED群とコントロール群間では, ED群の親たちの方が, 自分たちの子どもに対する支配性は低いと評価した.しかし, ED群の子どもの方は, 親自身が評価するよりも親の支配性が高いと評価し, 親子間の相違が認められた.さらにこれらのテストの結果と主治医による評価には相違がみられ, いくつかのグループに分けることができた.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 38 (7), 511-522, 1998

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (36)*注記

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