血圧バイオフィードバック療法の現状とその将来 : Evidence-Based Medicineの見地から

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タイトル別名
  • Blood Pressure Biofeedback Treatment and its Future Direction : From the Perspective of Evidence-Based Medicine
  • ケツアツ バイオフィードバック リョウホウ ノ ゲンジョウ ト ソノ ショウライ Evidence Based Medicine ノ ケンチ カラ

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抄録

血圧バイオフィードバック療法は,測定機器の開発につれ高血圧症に臨床応用する研究が増えてきた.22件のランダム化比較試験による血圧バイオフィードバック研究の結果を合わせ,高血圧患者905人への降圧効果をメタ分析で検討した.その結果,非介群に比べ,血圧降下量の差は収縮期で7.3[2.6, 12.0]mmHg,拡張期で5.8[2.9, 8.6]mmHgとなり,バイオフィードバック群のほうが大きな効果を示した(値は平均と95%信頼区間).一方,一般的なストレスマネージメントなどを行った群と比較したところ,バイオフィードバック群は降圧量に有意差を認めなかった.今後は,血圧バイオフィードバック療法自体の特異的な治療効果を明らかにする必要がある.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 43 (4), 221-231, 2003

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (48)*注記

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