神経性食欲不振症患者の末梢血白血球中の好中球/リンパ球比と自律神経機能との関連

書誌事項

タイトル別名
  • The Relation between the Ratio of Neutrophils to Lymphocytes in Leukocytes and the Function of the Autonomic Nervous System in Patients with Anorexia Nervosa
  • シンケイセイ ショクヨク フシンショウ カンジャ ノ マッショウケツ ハッケッキュウ チュウ ノ コウ チュウキュウ リンパキュウヒ ト ジリツ シンケイ キノウ ト ノ カンレン

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抄録

従来, 神経性食欲不振症(AN)では自律神経機能の異常が報告されている.ところで, 最近の研究では末梢血白血球の好中球とリンパ球の比率が自律神経の支配下にあることが判明している.今回, われわれは制限型AN患者の低体重時期に, microvibration(MV)を用いて自律神経機能を評価し, 末梢血白血球の好中球とリンパ球の割合(N/L比)に影響を与える因子を重回帰分析を用いて検討した.その結果, 制限型ANではN/L比の低下がみられ, これとMVのβ波成分の増加(副交感神経緊張状態を示す)との相関が強いことが示された.すなわち制限型ANはリンパ球優位の傾向にわり, これは副交感神経緊張のためと推察される.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 40 (8), 611-616, 2000

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (18)*注記

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