日本人における自主性開発トレーニングAutonomy Trainingの効果 : ジストニア患者に対する応用

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タイトル別名
  • Effect of Autonomy Training on Japanese : Application to the Management of Dystonic Patients
  • ニホンジン ニ オケル ジシュセイ カイハツ トレーニング Autonomy Training ノ コウカ ジストニア カンジャ ニ タイスル オウヨウ

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抄録

Grossarth-Maticekらは, 独自の健康的および疾病親和的パーソナリティ理論に基づいて, 対象依存的行動パターンを減らして自主的で自立的な行動パターンを増やしていくための自主性開発トレーニング(autonomy training;AUT)という認知行動療法を開発してきた.われわれは, AUTの日本人における有用性を調べるために, 2人のジストニア女性患者(年齢39歳および50歳)に対して自己治療マニュアルを用いた外来個人療法として応用してみた.その結果, 彼らの行動は自主性や自立性が増す方向に変化し, 精神状態の著明な改善に伴ってジストニア症状も改善した.AUTが日本人においても自主性や自立性を増し, 精神状態や身体状態を改善する効果をもつことが示唆された.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 40 (2), 159-170, 2000

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (23)*注記

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