摂食障害とアルコール依存症の合併例の転帰調査

書誌事項

タイトル別名
  • Comparative Study on the Outcomes of Treatment for Japanese Females with Eating Disorders with or without Alcoholism
  • セッショク ショウガイ ト アルコール イゾンショウ ノ ガッペイレイ ノ テンキ チョウサ

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説明

アルコール依存症を合併した摂食障害(合併群)の転帰について摂食障害単独群(単独群)との比較研究である.1990〜1998年に受診した30歳以下で半構造化面接のできた摂食障害患者130名に対し,2000年10〜12月にアンケートと電話で追跡調査を行った.対象者のうち102名(78%)が回答し,平均追跡期間は4.6年であった.2つの群は初診時において,初診年齢,パーソナリティ障害,AN-Rの割合,結婚・離婚経験など多くの点で違いがあった.調査時点で合併群は非常に高い死亡率(25%)があり,離婚経験は38%,問題飲酒も42%がもっており,症状消失とED-NOSが半数を占めた単独群と比較して,合併群の長期転帰は非常に悪かった.両群に共通した転帰良好因子は嘔吐が少ないことであった.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 42 (8), 513-519, 2002

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (9)*注記

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