社会のニーズに応え,発信していく心療内科医をめざして : リエゾン,災害医療,グリーフケアを通じて(パネルディスカッション : 社会のニーズに応えるために心身医療はどうあるべきか,2007年,第48回日本心身医学会総会(福岡))

書誌事項

タイトル別名
  • Psychosomatic Internal Medicine Experts respond to Society's Needs : Promoting Liaisons, Disaster Medicine, and Grief Care(Panel Discussion : How should be the Psychosomatic Medicine to Respond the Social Needs)
  • 社会のニーズに応え,発信していく心療内科医をめざして--リエゾン,災害医療,グリーフケアを通じて
  • シャカイ ノ ニーズ ニ コタエ ハッシンシテイク シンリョウ ナイカイ オ メザシテ リエゾン サイガイ イリョウ グリーフ ケア オ ツウジテ

この論文をさがす

説明

当院心療内科では,社会のニーズに応えるために以下のさまざまな活動を行っている.1.自殺予防のための危機介入:併設の三次救命救急センターでは,重症の自殺未遂患者にリエゾンとして関わり,早急に患者・家族と面接し,精神科医につなぐことで,自殺再発予防に努めている.2.グリーフケアの啓蒙:医療従事者のみならず,地域の援助職(保健師・福祉施設職員・教師など)や一般市民に向けても,講演活動を行い,啓蒙・普及に努めている.3.災害医療への急性期からの介入:JR福知山線脱線事故への関わりから,災害急性期においても「遺族の視点」を視野に入れた活動が重要であると痛感した.こうした中で,災害救急医や法医学者などとともに「災害時におけるグリーフケア」に関する勉強会を立ち上げた(DMORT研究会).各自が自身の専門分野や身近なテーマを通して,多種多様な社会のニーズに応え,発信していくことに留意すべきである.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 48 (4), 261-267, 2008

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ