集団コラージュ療法が摂食障害入院患者に有用であったと考えられた1例

  • 間島 富久子
    国立精神・神経センター国府台病院心理・指導部:国立精神・神経センター国府台病院 心療内科
  • 岡山 征史朗
    国立精神・神経センター国府台病院 心療内科
  • 太田 百合子
    国立精神・神経センター国府台病院心理・指導部:国立精神・神経センター国府台病院 心療内科
  • 川田 まり
    国立精神・神経センター国府台病院心理・指導部:国立精神・神経センター国府台病院 心療内科
  • 藤井 康子
    国立精神・神経センター国府台病院 心療内科
  • 関口 敦
    国立精神・神経センター国府台病院 心療内科
  • 苅部 正巳
    国立精神・神経センター国府台病院 心療内科
  • 石川 俊男
    国立精神・神経センター国府台病院 心療内科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of an In-patient with an Eating Disorder Who Went Through a Group-Collage-Therapy
  • 症例研究 集団コラージュ療法が摂食障害入院患者に有用であったと考えられた1例
  • ショウレイ ケンキュウ シュウダン コラージュ リョウホウ ガ セッショク ショウガイ ニュウイン カンジャ ニ ユウヨウ デ アッタ ト カンガエラレタ 1レイ

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説明

摂食障害の患者は,個々の症状に加えて,その性格特徴として,感情表現に乏しく,それゆえ対人関係に不適応を起こすものも少なくない.当科では,摂食障害の入院患者を対象に,自己表現と,対人交流の改善を目的とした集団コラージュ療法を行っている.今回,本療法において,自由な自己表現を促すことが可能となった摂食障害患者の1例を報告する.集団コラージュ療法を行うことで,「自分のそのときの気持ちを自由に表現すること」が可能となった.その結果,(1)欲求のコントロールを行い,(2)自己を客観的にみつめることが可能となった.また,(3)対人交流も促された.このようなことから,集団コラージュ療法が摂食障害患者の入院継続と,対人交流の促進に有用であったと考えられた.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 47 (2), 123-131, 2007

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (25)*注記

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