心身医療におけるEBM : 心身医学と医療統計学をつなぐアプローチ(心身医療におけるエビデンス・ベイスト・アプローチとナラティブ・アプローチ:理論・実践・研究,シンポジウム,第47回日本心身医学会総会)

  • 中尾 睦宏
    帝京大学医学部衛生学公衆衛生学・心療内科

書誌事項

タイトル別名
  • Evidence Based Medicine in the Filed of Psychosomatic Medicine : Approach for the Connection between Psychosomatic Medicine and Biostatics(Symposium/Evidence-based Approach and Narrative Approach in Psychosomatic Medicine: Theory, Practice and Research)
  • 心身医療におけるEBM:心身医学と医療統計学をつなぐアプローチ
  • シンシン イリョウ ニ オケル EBM シンシン イガク ト イリョウ トウケイガク オ ツナグ アプローチ

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説明

Evidence based medicine (EBM)とは,「現時点で利用可能な最善の科学的根拠を駆使しながら,患者側の価値観・期待,医療者側の専門技能の双方に配慮した」うえでの根拠に基づく医療を実践することである.心療内科ではいつもさまぎまな患者と接しているが,その病態はさまざまで,十分な情報が得られないこともある.そうした場合でも医師として与えられた条件の中で現時点における問題点と緊急性を判断し,必要な検査・治療を進めながら経過を追うか,さらに専門の医師にコンサルトするといった具体的な措置を講じなくてはならない.その判断は,あやふやな経験や直感に頼ってはだめで,「最新で最善の根拠を良心的かつ明確に,思慮深く利用する」ことが大切となる.本稿では,EBMを活用するための基本的な方法について解説した後,「高血圧症へのリラクセーション療法」を1例として心身医学におけるEBMについて考えてみた.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 47 (3), 169-176, 2007

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (22)*注記

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