ペプチドはどこまでわれわれの行動を規定しているか : 脳・消化管ペプチドと摂食行動を中心に(日本心身医学会・東北大学脳科学GCOE合同シンポジウム:医学・生物学これからの50年の大問題:心脳問題をいかに解明してゆくか,2010年,第51回日本心身医学会総会ならびに学術講演会(仙台))
書誌事項
- タイトル別名
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- Brain-gut Peptides : Key Molecules in Feeding Behaviors in Humans(Symposium/A Vital Problems of Medical and Biological Sciences in Comimg 50 years: How to Elucidate the Problem of the Mind-brain Interaction)
- ペプチドはどこまでわれわれの行動を規定しているか--脳・消化管ペプチドと摂食行動を中心に
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抄録
脳・消化管ペプチドは,脳と消化管の双方に存在するペプチドであり,消化管機能の調節のみならず,食欲・エネルギー代謝や情動,学習・記憶に深くかかわると考えられている.食欲・体重調節に関しては,1994年のレプチンの発見以来,その概要が明らかになり,脳・消化管ペプチドはレプチンの下流に存在し,体脂肪量の過不足に応答する食欲・体重調節機構の根幹を担うことが証明された.脳・消化管ペプチドのヒト行動に及ぼす役割に関しては,動物での成績に加え,血中・脳脊髄液中ペプチド分泌動態やペプチド投与効果の観察など,ごく限られた知見しかない現状にあった.しかし,近年の遺伝子解析技術の進歩や,ペプチドからの創薬,脳画像解析技術の進歩などから,脳・消化管ペプチドのヒト行動に及ぼす役割が明らかになりつつある.脳・消化管ペプチドがどこまで,われわれの行動を規定しているかは大問題であるが,そのアプローチ法と問題点について述べた.
収録刊行物
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- 心身医学
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心身医学 51 (1), 29-38, 2011
一般社団法人 日本心身医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204891013248
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- NII論文ID
- 110008006724
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- NII書誌ID
- AN00121636
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- ISSN
- 21895996
- 03850307
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- NDL書誌ID
- 10923316
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可