女子青年における強迫性,アレキシサイミア,抑うつと神経性食欲不振症傾向の関連

書誌事項

タイトル別名
  • The Relations of Obsessive-Compulsiveness, Alexithymia and Depression to Anorexia Nervosa Tendency in Female Adolescents
  • ジョシ セイネン ニ オケル キョウハクセイ アレキシサイミア ヨクウツ ト シンケイセイ ショクヨク フシンショウ ケイコウ ノ カンレン

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抄録

本研究の目的は,女子青年において強迫性,アレキシサイミアの3つの下位因子「感情同定困難」「感情の伝達困難」「外的志向」,抑うつと神経性食欲不振症(AN)傾向の関連を比較・検討することであった.女子青年にEAT-26,MOCI,TAS-20,BDIからなる質問紙調査を実施し,320人の有効回答が得られた.相関分析と重回帰分析により,強迫性,抑うつ,「感情同定困難」の順に正に高くAN傾向と関連することが示された.「感情の伝達困難」はAN傾向と低い正の相関があったが,AN傾向を有意に予測しなかった.「外的志向」はAN傾向と関連はなかった.女子青年のAN傾向に関しては,強迫性を中心に,抑うつ,「感情同定困難」に注意を要することが考察された.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 50 (9), 857-862, 2010

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (22)*注記

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