症例検討 : 否認や怒りを強く表出した60歳代のがん終末期患者とその家族(心身医学講習会:緩和ケア「がん患者に対する心身医学的アプローチ」(共催:日本サイコオンコロジー学会),2014年,第55回日本心身医学会総会ならびに学術講演会(千葉))

  • 四宮 敏章
    公立大学法人奈良県立医科大学附属病院緩和ケアセンター

書誌事項

タイトル別名
  • Case Study : Denial in a Cancer Patient(Psychosomatic Medicine Training Seminar/Palliative Care "Psychosomatic Approach to Cancer Patients")
  • 症例検討 否認や怒りを強く表出した60歳代のがん終末期患者とその家族
  • ショウレイ ケントウ ヒニン ヤ イカリ オ ツヨク ヒョウシュツ シタ 60サイダイ ノ ガン シュウマツキ カンジャ ト ソノ カゾク

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抄録

がんの臨床において,がん患者・家族にみられる否認の問題を取り扱うことは非常に重要である.否認などの防衛機制が働くことで,患者,家族と医療スタッフの間で深刻な葛藤が生じることが少なくないからである.今回の心身医学講習会では,「否認や怒りを強く表出した60歳代のがん終末期患者とその家族の症例」を提示し,心療内科医同士がグループ討論を行った.患者-医療者間の困難なコミュニケーションに対応するためには,防衛機制などの知識を得るだけでは対応困難なことが多く,症例を用いたグループディスカッションなどの疑似体験が,身につける方法として有用であると思えた.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 55 (5), 410-416, 2015

    一般社団法人 日本心身医学会

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