大災害時におけるソーシャル・キャピタルと精神的健康

  • 岩垣 穂大
    早稲田大学大学院人間科学研究科 早稲田大学災害復興医療人類学研究所
  • 辻内 琢也
    早稲田大学人間科学学術院 早稲田大学災害復興医療人類学研究所
  • 扇原 淳
    早稲田大学人間科学学術院 早稲田大学災害復興医療人類学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Social Capital and Mental Health in a Major Disaster : Findings and Suggestions from the Survey and Social-support after Fukushima Nuclear Disaster
  • 大災害時におけるソーシャル・キャピタルと精神的健康 : 福島原子力災害の調査・支援実績から
  • ダイ サイガイジ ニ オケル ソーシャル ・ キャピタル ト セイシンテキ ケンコウ : フクシマ ゲンシリョク サイガイ ノ チョウサ ・ シエン ジッセキ カラ
  • —福島原子力災害の調査・支援実績から—

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抄録

<p>災害復興におけるソーシャル・キャピタルの役割が注目されている. ソーシャル・キャピタルとは 「社会関係資本」 と訳され, 他者への信頼感, 助け合いの意識, ネットワーク, 社会参加などで評価される人間関係の強さを表す概念である. 先行研究において, 災害発生時, ソーシャル・キャピタルの豊かな地域ではPTSDやうつといった精神疾患の発症リスクが低いとの報告も行われている.</p><p>本研究では福島第一原子力発電所事故からの避難者を対象にソーシャル・キャピタルとメンタルヘルスの関連について調査を行った. その結果, 高齢者を対象とした調査, 子育て中の母親を対象とした調査のいずれも, 個人レベルのソーシャル・キャピタルが豊かなほどメンタルヘルスが悪化しにくいことが明らかとなった.</p><p>今後, ソーシャル・キャピタル醸成の視点を取り入れた災害復興政策を行っていくことが重要であると考えられた.</p>

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 57 (10), 1013-1019, 2017

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

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