体性感覚誘発電位 (SEP) : その初期成分および短潜時 SEP の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Somatosensory Evoked Potentials Recorded from the Neck and Scalp Following Median Nerve Stimulation in Normal Man
  • タイセイ カンカク ユウハツ デンイ SEP ソノ ショキ セイブン オヨビ

この論文をさがす

説明

53名の健康成人において, 正中神経刺激により体性感覚誘発電位(100ms以内の初期成分および20ms以内の短潜時成分)を記録検討した。初期成分ではP15, N20, P25, N35, P45, N55が全例で得られたが, その振幅はかなりばらつき, とくにP25-N35で強かった。短潜時成分ではErb点からN9, 頸椎上からN8, N11, N13, N14が, 頭皮上の一次感覚野からはN20が得られた。ただしN14は53%に認められたのみであった。これらの成分のうちN9, N13, P15, N20, P25, N35においては潜時と上肢長との間に有意の相関が認められた。またこれら6成分すべてにおいて男女差がみられたが, これはおそらく男女における上肢長の違いによるものと思われた。N13-N20の潜時差5.7±0.5msは上肢長とは無関係で性差もなく, 独立した中枢神経内の伝導状態を反映していると考えられる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ