小児がん患者における病気のとらえ方の検討

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タイトル別名
  • The Perceived Cancer Experience in Japanese Childhood Cancer Patients : A Qualitative Study
  • ショウニ ガン カンジャ ニ オケル ビョウキ ノ トラエ カタ ノ ケントウ

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抄録

本研究の目的は,小児がん患者の病気のとらえ方の特徴を明らかにすること,また,個人の属性によって病気のとらえ方に違いがみられるのかを検討することであった.小児科外来通院中の25名の小児がん患者を対象に半構造化面接を実施した結果,病気のとらえ方に関する11の構成要素が抽出された.また,患者の属性による違いを検討したところ,「視野,考え方が広がった」「人の痛みが分かるようになった」「貴重な体験だと思う」「病気になったのは仕方がない,諦めている」の4つの構成要素において,19歳以上の患者の方がそれ以外の年代の患者よりも回答頻度が高かった.これらの結果から,小児がん患者は,成長に伴い多角的なとらえ方をするようになることが示された.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 52 (7), 638-645, 2012

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (22)*注記

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