卵胞壁の plasmin (3.4.4.14) 活性に関する研究

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タイトル別名
  • A study on Plasmin Activity in the Wall of the Ovarian Follicle
  • ランポウヘキ ノ plasmin 3 4 4 14 カッセイ ニカンスルケンキ

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抄録

卵胞の発育成熟にともなう卵胞壁のProtease活性は卵胞の直径が増すにしたがって活性は増大したが, その直径が15mmから20mmの成熟卵胞において劇的に活性が高まることを認めた。しかし25mm以上の卵胞ではその活性が顕著に低かった。また, 卵胞壁の厚さは卵胞が発育するにしたがって薄く, 透明化したが, これは成熟卵胞で特に顕著であった。Protease活性におよぼす各種ホルモンの効果はFSH, PMS, HCGおよびProgesteroneでわずかに活性化の傾向を示したが, 有意な差は認めなかった。それに対してEstroneは特異的にProteaseの活性を抑制した。以上のことから, 卵胞壁のProtease活性は排卵と密接な関係にあるのみでなく, 異常卵胞で顕著に活性が低いことから, 本酵素が排卵の主たる因子であることが明らかとなった。

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