書誌事項
- タイトル別名
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- Quantitative Determination of Gene Expression Level by QPCR Method
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説明
遺伝子発現の状況を知る目的で逆転写産物のcDNA量を高感度に測定するQPCR (quantitative polymerase chain reaction)法の測定条件の検討を行った。マウス肝より抽出したRNAについて逆転写反応を行い,生じたcDNAをさらに化学発光物質TBR [tris (2,2'-bipyridine) ruthenium (II) chelate]およびビオチンで標識したp53遺伝子由来のプライマーを用いてPCR (polymerase chain reaction)により増幅し,その産物をストレプトアビジンが付いた磁気ビーズに結合させてQPCR装置に導入,TBRの電気化学的発光を測定した。PCRの回数が30回の場合,反応系中のRNA量が0.01から0.25μgの間では発光強度はRNA量の増加にほぼ並行して増加した。PCRの回数が20回および25回ではRNA量が0.1から1μgの間ではRNAの量の増加に伴い,発光強度の増大がみられた。本法により最低1.0×10^<-16>モルのcDNAを,変動係数13〜14%で,3時間以内に検出できた。反応系中にDNAが約5%程度混入しても影響はないが,約10%存在すると発光強度を10%低下させた。混入したDNAの除去のためRNA標品をDNase処理すると著しく発光強度が低下した。
収録刊行物
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- 杏林医学会雑誌
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杏林医学会雑誌 29 (4), 563-570, 1998
杏林医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204899504512
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- NII論文ID
- 110007373844
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- NII書誌ID
- AN00062945
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- ISSN
- 1349886X
- 03685829
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可